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海/小川洋子
海
(2006/10/28)
小川 洋子

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短編集。

恋人の実家に訪れる。
恋人の小さな弟は、世界でただ一人の鳴鱗琴の奏者「海」。
養老院の付属病院で死の床についている昔の恋人を訪ねる老婆との道行き「風薫るウィーンの旅六日間」。
壊れた活字を直す活字管理人「バタフライ和文タイプ事務所」。
電車で向かい合わせた老婦人のかぎ針に過去を思う「銀色のかぎ針」。
バス運転手の懐のドロップ缶の魔法「缶入りドロップ」。
言葉を話さない少女との唯一の架け橋は、ひよこ「ひよこトラック」。
人々の記憶に題名をつけるという、題名屋を名乗る老人「ガイド」。

「缶入りドロップ」はいい話。
ショートショートといっていいぐらいの短さながら、じんわり温かい。
いい意味でらしくない(?)話。

小川さんらしさ、でいくと、やはり「バタフライ和文タイプ事務所」だと私は思う。
睾丸の睾の字、たしかに他の単語に使わない気がする・・・
左右対称でバランスよく頑健そうでいて、案外脆く気弱さを隠しているとか。
淫靡の靡の全部のハネが、まとまりなく勝手気ままだとか。
思いがけない部分に光をあてて意味づけるのがすごい。

聞いたこともないような言葉の創作とか。
鳴鱗琴とか。
題名屋とか。
はっとさせられてしまう。

言葉に対して繊細かつ大胆なセンスを持つ人なのだなぁ。
素晴らしいです。
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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