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恋愛写真/市川拓司
恋愛写真―もうひとつの物語恋愛写真―もうひとつの物語
(2003/06)
市川 拓司

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恋はままならぬもの。
好きになった人は振り向かない。
なんとも思ってない人に想われる。
気持ちが通じても、タイミングを逃せば成就しない。

恋って奇跡。

拓司さんらしいお話。
確かこの本の発売当時のアオリって、
「恋をしたら死んでしまう」
じゃなかったけ。

だけど、みゆきの言うように、
「恋をしないで生きてはゆけないわ」

「人って、生まれてくるときは何も持っていなかったのよね」
「そうだね」
「身につける服さえ無くて、裸のままで」
「うん」
「一生懸命小さな手を握りしめていたのに、その中には何も入っていなかったのよ(略)すごく寂しかった」(略)
 彼女の寂しいという気持ちは真実だった。誰にでも在る、心の深奥の永久凍土から吹き来る風のことを彼女は語っているのだ。
 でね、と静流は続けた。
「たくさん集めたの」
「うん」
「でも、やっぱり寂しい」


静流の抱える寂しさは、誰もが抱える寂しさ。
生きていくのは、時としてとても寂しい。

空っぽの手のひらに、つかんでいるものがあるのだと、みゆきは言う。
みゆきへの気持ちをひた隠す誠人は、みゆきにあなたはどんな人と結婚するのかしら?と問いかけられ、想いに気づかれないよう自分は結婚する気はない、と言う。

「それはもったいないわ」
 すかさず彼女が言った。
「いや、ぼくはそんなに-----」
「あなたじゃなくて」と彼女はぼくの言葉を遮った。
「あなたと結ばれるはずの誰かのことよ(略)あなたは、一人分の幸福をその手に持っているのよ(略)その幸福を待ち受けている女の子がこの世界のどこかにいるはずだわ。そのことも考えてみて」


一人分の幸福。
誰かのための。
そしてどこかに、自分のための幸福を持っている人がいるのだとしたら。
その誰かのために、惜しまずこの手にもつ幸福を与えてあげるのに。

ねー。
(笑)。

拓司さん、ロマンチストだなぁ。
すっごく切ないんだけど、幸福なお話。
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2008/08/04 01:23】 | ロンドン五輪以前 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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