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裁縫師/小池昌代
裁縫師裁縫師
(2007/06)
小池 昌代

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短編集。
少しねじれた世界の話「女神」「左腕」が私の好み。
なにもかも失っていく物語「野ばら」もよい。
存在すること、しないことの境界。
そこに立たされる不安感。


「裁縫師」
少女の家庭は裕福ではないが、母はとびきりの贅沢を計画した。
服をあつらえる。
採寸、デッサンを経て、仮縫いへ。
ひとりで裁縫師のもとを訪れた少女。
そのアトリエで、少女はすべてを知ったのだった。

「女神」
その町の薬は、すべてそこで調合されるという。
薬局の小窓。
それは懺悔のための小部屋の窓を思わせる。
町の宵祭りの日、町の住人が「女神」と呼んだ女性は、薬局の小窓の向こうの彼女に違いなかった。
祭りでは、男たちがどの女を選んでも、選んだ女に朝まで何をしても許される。
-----あなたをうばっていってもよいのですか。
その問いの先にあるものは・・・

「空港」
叔父を空港に出迎えに行く。
その3年前、一緒に行った上野動物園。
会うのはそれ以来。
飛行機は遅延し、空港で待つ所作というものを知らない洋子は、ただひたすら待ち続けた。
待ち構えていると、恋焦がれた女の気分になる。
会いたいというのは、好きということだろうか。
そして、叔父が姿をあらわす。

「左腕」
恵子はタクシーに乗っていて事故にあう。
2週間後、衝突した車に乗っていた男と再会する。
左腕を痛めた恵子は、男に導かれるままある医院を訪れる。
処方されたクリームを塗って、目覚めた翌朝、左腕がもげてしまう。

「野ばら」
放浪癖のある父。
何も言葉を発しない兄。
そして母と美知子。
その日、学校から帰った美知子の目に、家は違和感をもって映った。
あからさまな不在感。
廃墟。
出て行ってしまった父。
美和子を残し失踪した母。
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2008/07/29 01:09】 | ロンドン五輪以前 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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