晴れたる空は花の色

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夜のピクニック/恩田陸

夜のピクニック (新潮文庫)夜のピクニック (新潮文庫)
(2006/09)
恩田 陸

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北高の伝統行事「歩行際」。
80キロを全生徒が夜を徹して歩く。

面白かった。好きです。

自分自身は高校時代というものを、なかったかのごとくに思い出のひとつも浮かんでこない時期だと思っているのだけど。
もうちょっとあの頃にしか出来なかったようなことを、もっともっとしておけばよかったなぁ・・・と。

昨日から歩いてきた道の大部分も、これから二度と歩くことのない道、歩くことのないところなのだ。そんなふうにして、これからどれだけ「一生に一度」を繰り返していくのだろう。いったいどれだけ、二度と会うことのない人に会うのだろう。


繋ぎ留めておきたい、この時間を。このままずっと。


だけど、と貴子は呟く。
何かの終わりは、いつだって何かの始まりなのだ。


後半部分のこの気持ちの変化が、ぐっときた。
人生には、感傷がつきもの。それは当然。
楽しい時間は限られているからこそ価値があり、その時間のなかにたゆたっていたいと願いながら、その願いはいつだって空しく。
それでも、立ち止まることをせず、歩き続けなければならない。
それが生きるということ。
希望をもってせめて、立ち上がりたい。

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