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地獄変/芥川龍之介
地獄変 (集英社文庫) (集英社文庫)地獄変 (集英社文庫) (集英社文庫)
(1991/03/20)
芥川 龍之介

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他社文庫で読んでた作品が多数かぶっていたので、はじめて読んだものだけ。

「大川の水」
大川のにおい、水の色、水のひびきをして「東京」そのものであると作者は言う。

自分は大川あるがゆえに、「東京」を愛し、「東京」あるがゆえに、生活を愛するのである。


いいなぁ。
私は自分の暮らしはそれなりに気に入ってはいるし、自分の生活している土地も好きだけど。
土地と生活を結びつけて愛しているという感覚はなかった。
この作品は、作者が愛した大川を描いている。
作品をとおして感じられるその目線の意味を、この最後の一文でなるほどと、納得する。

「舞踏会」
好きだなぁ、この作品。

鹿鳴館で社交界にデビューした少女が出会った、仏蘭西の海軍将校。
ダンスをし、語らう、夢のようなひと時。

ネタバレですが。↓
海軍将校は実は有名な作家。
このときの少女は老いて、思い出話としてインタビューを受けている。
インタビュアーは、では○○(本名)と言葉を交わされたのですね!と大興奮。
ところが老婆は淡々と、いえ、○○という人ではありません、●●です、と答える。

なんだかイイ。
名より実というか。そういう感じが。

「秋」
これはねぇ~。すごいな。
現代でも恋愛小説として通用しそう。

決定的ではないが、どこか惹かれあっている俊吉と信子。
信子の妹・照子は、いつしか俊吉に想いを寄せるようになる。
信子は照子のため身を引き、急に縁談を決めて夫とともに大阪へと去る。
その後、俊吉と信子は結婚。
当初はうまくいっているかに思えた信子の結婚生活だったが、次第にひずみがあらわれてくる。
久しぶりに東京に戻った信子は、妹夫婦と再会し・・・

もうちょっと決定的なあれやこれやを盛り込んでみたら、現代の恋愛小説となんら変わらないんじゃないかと思う。
そういう決定的なあれやこれやがなくとも、芥川にかかれば、こういったドロドロが22ページに凝縮されちゃうのか・・・
下手な恋愛小説読むより、よっぽどグッときました。
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2008/07/06 19:51】 | ロンドン五輪以前 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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